ヨガは約4500年前から歴史が始まっています。 人間にとって必要なものでなければ淘汰され失くなっていたでしょう。 私は日本人ではありますが、インドが起源とされているヨガに出逢えて、身体を通し歴史を学んでいます。 国境や国籍や人種や異性の違いを越えて善き事は拡がっていきます。 時代の流れ、背景とも関わりながら、ひとの身体も心も育まれてゆくのだろうと実感する事がありました。 第二次世界大戦が終結し、平和と代償に日本は失ったものがあると思います。 戦争を論ずる言葉で『その国の歴史、文化を奪えば征服できる』と偉人が言っていますが、日本もそれに外れていません。 欧米の文化を受け入れた分、日本の文化としての歴史教育が失くなりました。 今、古事記などが書籍で分かりやすく解説され店頭でも目にします。 現代社会に生きる私たちは日本人の歴史や心を知るため、そこに息づく日本人の心を求め多く読まれているのだと思います。 語り始めると止まらないので、前置きはここまで。 先月、初めて武術をやりました。 主人が古武術を通しての身体操作を研究しているので受けに行きました。 長く一緒に居ますが、一度もきちんと学ぼうとした事はありませんでした。 それは理解が出来ないということと、学びたい気持ちが沸かず、何故か前向きな姿勢になれませんでした。 合う、合わない、好き嫌いも人にはある、個性、生理的なものだ、とずっと思っていたのですが、ヨガを始めて”違う”と気づきました。 欧米化社会になった日本。 医学も主流は西洋医学。 考え方も物質主義。 資本主義の経済。 学校には英語教育。 体育もスポーツ。 体育学もスポーツと運動生理学としての西洋医学。 義務教育の頃から、欧米、西洋に親しんでいる私たちには東洋の考え方が染みついていないのです。そしてそれは身体にも。 ”身体と心はつながっている”と感じる事は今までにありましたが、ここまで強く感じる事はありませんでした。 武術が出来ないのです。身体が全くいうことをききません。 不思議でした。 何ひとつ出来ませんでした。初めから上手くできるものはないと思うのですが、ここまで出来ないのかと思う程でした。身体が戸惑うのです。頭で理解できたとしても身体が動かない。 スポーツには自信があり身体を動かす事が大好きですが、武術は意識するもしないも自然と避けて通っていた分野